日本の最大のタブーにキリスト教界は背を向けるのか?親子の断絶

こども家庭問題

日本の最大のタブーにキリスト教界は背を向けるのか?親子の断絶

わたしは、牧師としての後半生、ライフワークとして、離婚と、親子断絶の問題について取り組んでいきたいと思っています。

日本の結婚式は50%以上がキリスト教式で行われます。そうであるからば、結婚式を挙げっぱなしではなくて、その後始末について我関せずという態度ではいけないと思っています。そうです。結婚した人の三分の一は離婚するのです。この問題について日本のキリスト教界の関心があまりにも低すぎるのです。

「聖書は離婚を罪(よくないこと)と教えています。」

と紋切り型の回答しか持ち合わせていない牧師も多いです。しかし、誰だって結婚する時に離婚を前提で結婚する人はいません。一生伴侶と添い遂げたいと思って結婚するのです。それでも、夢破れてその三分の一は離婚するのです。もっといえば、世間体を気にして仮面夫婦を演じているが実質離婚状態の人も含めたらその割合は二組中一組に達するのではないでしょうか?

年間何十万件と日本国内で離婚は現実問題として存在し、その中で年間15万件の子どもたちが親子断絶の憂き目にあっています。

毎年15万人の子どもが、父親、あるいは母親と強制的に「縁切り」させられているのです。尋常ならざる数です。
どういうことかというと、日本以外の世界の先進国では共同親権といって、離婚後、子どもの父親も母親も親権を保持します。離婚は夫婦間のことで、子どもにとっては、親同士が離婚、別居に至っても、父親は父親であることに変わらず、母親は母親であることに変わりはないわけです。よく、海外ドラマなどで親が離婚して母親(父親)と生活しているが、週末は父親(母親)のところに泊まりに行く…なんていうアレです。離婚後は夫婦ではなくなっても、愛するわが子を育てるために共同戦線を組む戦友ではあり続けるという関係です。

ところが日本の場合、そのような関係を築きたくても、法制度がそれをゆるしてくれません。単独親権といって父親、母親どちらかにしか親権が保持できず、もう片方の親とは行方知れずになって今生の別れになってしまうことが極めて多いのです。その数が年間15万人もいるのです。

しかも、離婚直前の夫婦間の紛争で子どもの連れ去りが横行しており、国際結婚していた場合、国際的に大問題になっています。大問題になっているにも関わらず日本のマスコミが触れないので、当事者以外の日本国民はこの問題をほとんど知りません。

※ためしにGoogleで「abduction(拉致)、Japan(日本)」で検索してみてください。日本語で検索すればもちろん、北朝鮮による日本人の拉致問題がトップに出てきますが、英語で検索すれば、この国際結婚の離婚に関わる子どもの連れ去り問題が検索トップに表示されます。世界的には日本は拉致被害国ではなくて、拉致加害国として認識されている…それほどの大問題なのです。

ネットの方ではかつて「行列のできる法律相談所」というテレビ番組に出演されていた北村弁護士がこの問題についてわかりやすくお話しされています。https://www.youtube.com/watch?v=z0cjyI2BQX0

私は、前の教会で子ども食堂を運営してシングルマザーの支援などもしてきましたが、

子どもの貧困が多いのも、
日本の男性の自殺率が極めて高いのも、

この単独親権と親子断絶の問題が関連しています。他のにもDVの問題、シェルターの問題、制度疲労した民法の問題いろいろとあるのですが、当事者が声を上げにくいこともこの問題が長年日本で放置されている遠因となっているようです。相談しても社会制度の問題と理解されず、

ああ、この人は人間的にダメな人で嫁さんとこどもに、(あるいは旦那と子どもに)愛想つかして逃げられたんだ…

くらいにしか理解してもらえないのです。

子どもの連れ去りにあった当事者は、自死を選択しかねないほどの悲しみに会う上に、誰にも相談できない、相談しても法の隙間に挟まってどうやっても救済されないところにおちこんでしまいます。当事者になって、初めて、日本社会の法制度の欠陥があることをいやというほど思い知らされるのです。

私は宗教家として、この問題に取り組みます。まず、このような苦しみにあっている当事者からの相談をできる限り親身になって聞きます。最愛の人に裏切られたという悲しみ、痛み、そして、愛する子どもと会えない悲しみを吐露してください。きっとあまりに悲しみのためにこころがぐちゃぐちゃになっているはずですから、人に話すだけでも思考が整理できます。どうか、自死という選択だけは取らないでください。そして、最大の被害者は子どもたちです。会うことのできなくなった子どもたちと今一度会うことができる希望を持つためにもどうか、どうか生きてください。

また、状況が改善して子どもと短時間の面会交流をするに際しても、元妻、元夫が住所を知られたくないということもあるでしょう。そんな時に、教会を面会交流の待ち合わせ場所としてあなたのお役に立てるかもしれません。

本来教会は社会制度の隙間に落ち込んでしまってどうにも動けなくなった方に光を当て、手を差し伸べてきました。そうであるならば、私はこの問題にこそ光をあて、当事者と共にありたいと思います。

牧師への面談希望の方は、当該ホームページの お問い合わせ からどうぞ、
基本、お金は頂きません。また、無理なキリスト教への勧誘は致しませんのでご安心ください。
ただ、牧師のカウンセリングである以上、聖書が教える夫婦関係、親子関係というような話は出てくる場合がございます。ご了承ください。

 

コメント

  1. 小島太郎 より:

    昨年、孫を拉致され断絶され苦しめられた末、私の母が死去しました。
    https://against-kidnappers.amebaownd.com/posts/20192874
    教会で告別式を行い、神父様に納骨式をお願いし、それを機会に教会を訪れることが多くなりましたが
    いつも献金の行先を知らされると暗い気持ちになります。
    親権目的の拉致ビジネスに欠かせないシェルター経営団体(プロテスタント系団体員と同一構成員)が含まれているからです。
    虚偽ではない、避難は勿論必要ですが、避難案件と全く関係無く悪用されている方々が、悪用を完全否定して、本来加害者を堂々と差別視して苦しめている加害者になっていることが非常に残念です。

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