詩編 第78篇1~8節「信仰の継承」

詩篇78篇は統一イスラエル王国の宮廷で仕える音楽家・詩人であったアサフの作であると表題に書かれています。この詩は、アサフ自身も先代から信仰を継承されたものとして、読者に次の世代に信仰を継承しようと呼びかけています。
ここで肝要なのは、私たちが先代から継承されたものが何で、後代に継承すべきものが何かということです。詩篇78篇の中にそのこたえがあります。5節で主はヤコブの中に定めを与えイスラエルの中に教えを置きそれを子孫に示すようにわたしたちの先祖に命じられた。
とありますから神様がヤコブ(イスラエルは国名、民族名であるとともに神様から名付けられたヤコブの別名)の心の中に置いた、「定め」(新改訳聖書では「さとし」)や「おしえ」がそれであります。何であるかを知り、理解し自分の信仰として体現しているかいなかで、自分が次に伝える際にその信仰が中身の伴ったものとなるか、形骸化してしまうかに左右してしまうでしょう。
さらにはヤコブを導いた神様はイエス・キリストをこの世に遣わされた神様ですから、現代を生きる私たちにどのような信仰を持ってほしいと神様が考えておられるかを知る手掛かりにもなるはずです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました