ルカによる福音書 第14章1~6節「強く、優しい、イエス様」

本日の聖書箇所、水腫を患った人への癒しの記事は、主イエスが巻き込まれた安息日論争にかかるものです。他の福音書には記載されていない、ルカの福音書だけのオリジナルの記事です。本来、安息日は非ユダヤ教徒である異邦人には関係のない話のはずです。にもかかわらず、おそらく聖書記者の中で唯一の異邦人であったはずのルカが、異邦人のために書かれたはずのルカの福音書の中で、他の福音書では触れていないにも関わらず、この記事にふれているのです。それはこの記事を通じてキリスト者が信じるイエス・キリストとはどのようなお方か異邦人にこそ知ってほしいと願ったからに違いありません。
ファリサイ派の指導者は主イエスを陥れるために主を食事に招きました。
水腫を患った人は、わざわざ安息日の、わざわざイエスを客人として招いた日にその家に居合わせさせられました。そこには家人がこの患者を人としてではなく、イエスを陥れる道具としてしか見ていない冷徹さを垣間見ます。そんな中、主イエスはわざわざ、その権謀術数張り巡らされた家に敢えて入られたのです。なぜなら、そこには救われるべき、救わなければならない魂がいたからです。そんな主だからこそ、十字架にかかって私たちを救おうとしてくださったのです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました