小預言書

説教

マイナーな聖書の預言書を開こう ナホム書

ナホム書は一見すると相反するような神様の性質である愛と義はむしろ神様の本質であることを訴えています。北イスラエルの不信仰から同国の滅びますが、同国を滅ぼしたアッシリアもその偶像礼拝から滅ぼされます。また、それは属国として蹂躙されてきたユダ王国への慰めでもありました。神様の視点から見ると慰めと裁きが同時におきることもあるのです。 もとい、イエス様の十字架もどんな大罪人をも赦したいという愛とどんな小さな罪も赦せないという義から出た極めて神様の本質にもとづくものであることをナホム書は教えてくれます。また、ただ神を神として認めるだけではなくて、神のもとに身を寄せる、イエス様に信頼してイエス様に身を寄せることの大切さを教えられます。
説教

ヨエル書3章1~5節 マイナーな聖書の預言書を開こう ヨエル書

小預言書をみるときに、北王国か南王国か、またいつの時代を指し示しているかをみるようにとお話ししてきました。しかし、このヨエル書は扱っているテーマが大きいため、諸説あります。そして、その預言は重層的です。また、神様が歴史に介入され強く働かれる日「主の日」についてもっとも強調して書いている書でもあります。ヨエルは執筆当時の喫緊の災いである蝗害について書きます。それは過去出エジプト記の中でエジプトを襲った10の災いの8番目を想起させるいつか来た道であることを伝えつつ、この警告への応答として神の前への真摯な悔い改めをうながします。この蝗害は未来におこる蝗のような軍隊の侵攻による滅びへの警告でもあり、それこそまさに主の日であり、その主の日に対して真実な悔い改めをするなら、イスラエルではなくて、異邦人を含めた全人類に神の霊が降りてきて救いをもたらすという大きな青写真を提示します