ヨシュア記 第3章1~13節「ヨルダンを渡る」

このヨルダンを渡った出来事は、イスラエルの民がエジプトを脱出した時、葦の海において、モーセがその杖を差し伸べると海の水が二つに分れて壁のようにそそり立ち、その間を通って向こう岸に渡ることができた奇跡と同じものです。
そのことは4章23節にも語られています。「あなたたちの神、主は、あなたたちが渡りきるまで、あなたたちのためにヨルダンの水を涸らしてくださった。それはちょうど、我々が葦の海を渡りきるまで、あなたたちの神、主が我々のために海の水を涸らしてくださったのと同じである」。
エジプトを出る時と、約束の地に入る時に、このように同じ奇跡が行われています。それは、エジプトの奴隷状態からの開放と、約束に地に入り、そこを与えられるという二つの恵みが別々のものではなくて、同じ主なる神による一つの恵みであることを示しています。実際イスラエルの民はこの二つの恵みを一つのこととして記念していきました。
4章には、ヨルダンを渡った時に、一二の部族それそれの代表がヨルダンの川床から石を一つずつ拾って、渡り終わって宿営したギルガル(4章20節)という所に立て、この恵みの出来事を記念する場としたことが語られています。

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