ルカの福音書2章1~7節「神様の愛のカタチ『ベツレヘム』」
絵本作家やなせたかしさんは、その昔、軍国少年でした。「鬼畜米英、神州不滅」と教えられていたのに戦後180度価値観がかわったことに戸惑いを覚えたそうです。そして飢えた子に食べ物を与えることだけは揺るがぬ正義だとの真理を得て不朽の名作アンパンマンができました。作中自身は一切食事をせず自らの顔を分け与えるアンパンマンは自己犠牲的でキリスト教的ともいえるでしょう。
クリスマスの時期当たり前のように語られるイエス様の出身地ベツレヘム。この地名の意味は「パンの家」です。古くは創世記35章16節でベツレヘムという地名のつく前から神様が特別に確保されておられた地でした。ミカ5章にはベツレヘムでの救世主誕生の預言がなされているだけでなく4章8節に旧称ミグダル・エデル(群れの塔)としてその地の復権が預言されています。またベツレヘムはダビデの町、ダビデの生まれ故郷としてユダヤの人々に覚えられていますが、ダビデの先祖にあたるルツはモアブという当時のユダヤ人から特に忌み嫌われていた外国人であったのに夫に先立たれた姑ナオミとともにベツレヘムに「帰郷」してパンの原料となる大麦、小麦の収穫時期に神様の恵みと憐みによって約束の民に加えられるというサクセスストーリがルツ記に記されているのも神様の配剤でありましょう。
イエス様は「あなたがたのだれが、パンを欲しがる自分の子どもに、石を与えるだろうか。」(マタイ7章)とおっしゃり実際飢えた民を目の前にして5千人の給食というパンを増やして与えるという奇跡をなさいました。聖書は私たちの状態を「御言葉の飢饉」(アモス8章11節)ともいっています。主イエスはご自身のことをイエスは言われた。
「わたしが命のパンである。わたしのもとに来る者は決して飢えることがなく、わたしを信じる者は決して渇くことがない。」(ヨハネ6章35節)
ともおっしゃっており、イエス・キリストはわたしたちの肉体の飢え、霊的な渇きを癒すためにこの世にこられた、神様の愛のカタチなのです。あなたも是非、霊の飢え渇きをいやす唯一の手段として神様からのプレゼント、イエス様をうけとってください。
※サムネイルはやなせたかし作「あんぱんまん」1973年の絵本の表紙
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