士師記 第7章1節~15節「主の精鋭」

ギデオンが敵の兵士の言葉(7:13,14)によって示されたのは、主なる神がご自分の民イスラエルのために既に戦って下さっていることでした。そのことを示されたことによって彼は、300人で135,000人を打ち破ることができ、6章において主が彼に最初に語りかけた時に言われた「勇者」となったのです。彼自身は勇者と呼ばれるような資質を持ってはいません。特に勇気があったわけでも、精神力が強かったわけでもありません。人一倍信仰が深かったわけでもないのです。むしろ彼は弱く、信仰の確信も弱く、いつも主にしるしを求めるような疑い深い人でしたが、主が共にいて下さり、その主ご自身が既に戦って下さっていることをはっきりと知らされ、その戦いに加えられたことによって、勇者となることができたのです。あの300人の精鋭も同じです。彼らは選りすぐりの戦いの猛者(もさ)だったわけではありません。しかし彼らは、主ご自身の戦いのために選ばれ、用いられたことによって、主の精鋭となったのです。

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