使徒言行録 第17章16~32節「大文字のGodか?小文字のgodか?」

(1)世界を創造した造物主たる神様がおられ、(2)その神様に対して人は罪ある状態であり、(3)キリストがその罪の解決のために十字架で身代わりの死をとげ復活してくださった。そのことを信じる者は誰でも救われます。
これがキリスト教信仰の要諦であり、これ以上ない要約だと私は考えます。使徒パウロの伝道旅行がなぜ成功したかと言えば、行く先々で、ユダヤ人の会堂(シナゴーグ)に行き自らの立場を利用してそこで説教をさせてもらったことにあります。相手はユダヤ教徒ですから上記の(1)カミ、(2)ツミ、については同じ前提をもっていましたから、説明が不要であり、ただ、(3)スクイ についてだけを語れば事足りました。ところが、パウロが使徒言行録17章で語ったギリシャ人は多神教徒や無神論者でありその前提がありません。彼の説教(使徒17:22~31)を読むと、(1)~(3)すべてに触れていますが実に9割方、(1)カミの説明に腐心しています。ある意味、大多数の日本人に福音を伝える際にも通じるところがあります。相手にキリスト教を信じてもらうにしろ、故人のクリスチャンの信仰のあり様を理解してもらうにしろ、造物主たる神、英語で表せば大文字のGodと小文字のgodの違いを伝えましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました