ルカ福音書4章1~13節「神様があなたをあわれんでくださる証拠」

Botticelli作キリストの誘惑 説教
Botticelli作キリストの誘惑

今年は今月末31日がイースターです。その(日曜日を除く)40日前から教会暦上は四旬節といってキリストの十字架に至るまでの苦しみを覚える日となっています。その40日間の根拠が本日の荒野の誘惑での40日40夜の断食でありました。ただ、かような儀式や暦の周辺知識を積み重ねていけば、キリスト教信仰に至るというものではありません。キリスト教の神様を信じない、キリスト教を信仰しないという人はキリスト教の神を誤解「人違い」していることが多く、非キリスト者が誤解・誤認ししてしまっている神様をそもそもクリスチャンは認めていないし、信じてもいないのです。ある日本人伝道者は日本人でキリスト教を信仰しない最大の理由はGOD「創造主」を「神」と訳したからではないかという人がいるくらいです。聖書の神は中国語では上帝、韓国語では一様(ハナニム)と訳し、字も違うし概念からして違うのです。例えば「私に実母が存在する(した)ことを信じてください」といえばおかしな例文になるでしょう。私が存在するということは私の母が存在することは当たり前のことであり、前提とされるべきことで、もはや信じるか信じないかという選択の余地すら認められません。聖書は最初から創造主の存在を前提としており信仰の是非にもしていなければ存在を信じるように呼びかけすらしていないのです。今日の聖書テキストは創造主である神のひとり子が人を憐れむために敢えて創造主としての全能の手を封じ人としてサタン(誘惑)に応答した事が記されています。

 

※サムネイルはシスティーナ礼拝堂に掲げられているBotticelli作キリストの誘惑ですイエスと悪魔は右奥、中央奥、左奥に3回描かれて言います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました