スパイファミリー「イーデン校」を神学してみた。
2022年のアニメで、可愛すぎると祭り状態になったキャラクターといえば、スパイファミリーのアーニャでしょう。娘もこのアニメに夢中になっています。かくゆう私も、ハマっていて、今年のはじめには家族で映画もみにいったくらいなので、キリスト教の牧師がアニメ・スパイファミリーをまじめに神学してみます。
さてこのアニメの世界はオスタニア(東国)とウェスタリス(西国)という架空の国が覇権を争う中で、西国のスパイが東国に潜入するお話しなのではありますが、どことなく、半世紀ほど前の欧州を彷彿とさせる世界観で、主な舞台となるオスタニアの首都バーリントBerlintは実在するドイツの首都ベルリンの後ろにTを付けた綴りで、東西冷戦下の壁に分断された西ベルリン、東ベルリンがモチーフになっているのは明らかです。
主人公のスパイ(ロイド・フォージャー)が東側の機密に接近するため偽装家族をつくることからハチャメチャな日常を描くコメディータッチのアニメなのですが、偽装家族の娘が通うアーニャが通うエリート校がイーデン校、これはイギリスの全寮制の名門校イートン校がモデルとなっているようですが、そのつづりEdenは旧約聖書の最初の記事、「エデンの園」のエデンの英語読みです。
エデンの園で最初の人、アダムとエバ(イブ)が、神様から食べるなと言われた善悪の知識の実(俗にいう禁断の果実)を食べたがばっかりに、人は知識を得たわかりに無垢ではなくなり、エデンの園を追放されるのですが、全寮制のイーデン校には、人類の理想郷、楽園、または楽園を追放されるくらい
イーデン 校章賢くあれという作者の意図が隠されているのかもしれません。
少なくとも作者は、このエデンの園のエピソードをご存じなようで作中に出てくるイーデン校の校章には西欧では禁断の果実であったとされるリンゴがモチーフになっています。
さて、このリンゴがらみでスパイファミリーにはもう一つキリスト教由来の重要なキーワードが出てきます。そこには主人公一家フォージャー家の愛犬ボンドがかかわってきますが、それはまた別の話。
今後もスパイファミリーをはじめ、アニメやゲーム、サブカルをテーマにして本職牧師のこのサイトの管理人がいろいろ神学(考察)していこうと思います。感想、コメントくださると励みになります。また、神学(考察)してほしい、アニメやゲームがありましたら、コメントください。
コメント
キリスト教の牧師さんが、サブカルを神学的に語ってる記事をあまり見たことがなかったので面白かったですw
スパイファミリーは、アニメは見てないのですが、最近ジャンプ+にハマっているので漫画が更新されていたら、たまに見ます。
あとこれは、アニメやゲームではなく漫画の話になってしまうのですが…同じジャンプ+で水曜日に隔週で連載されてる、「エクソシストを堕とせない」という漫画があり、所々聖書の言葉が出てくるのですが、色々な意味で話が重かったり過激な表現があるのと、評価は高いようですが、そこまで知名度があるわけではないようです。
僕個人的にこの漫画は、評価はできる部分はあるとは思いますが、ただキリスト教的に見ればどうなんだろうかと気になる節もあります。もし機会があれば…全然できたらでいいので、考察してくださるとうれしいです。