ルカ20章20~26節 カエサルのものはカエサルに 探偵が早すぎる!の決め台詞

説教

ルカ20章20~26節 カエサルのものはカエサルに 探偵が早すぎる!の決め台詞

皆さんは『探偵が早すぎる』というドラマをご存じでしょうか。滝藤賢一さんが主演で数年前放送されたドラマで主人公は犯人のトリックを一瞬で見抜き、事件が起こる前に解決してしまいます。聖書にも、人の仕掛けた罠を瞬時に見抜き、罠にかけられるよりも前に鮮やかに答えられた方がいます。イエス・キリストです。そしてドラマの主人公の決め台詞がまさに今日の聖書の個所のオマージュで、

「カエサルのものはカエサルに、神のものは神に、トリック返しだ!」

というのです。

ルカ20章で宗教指導者たちはイエスを陥れるために、「カエサルに税を納めることは正しいか」と尋ねました。納めると言えば民衆に嫌われ、納めないと言えばローマ帝国に逆らった罪で告発されます。どちらに答えても罠にはまる状況でした。しかしイエスは銀貨を示し、「この肖像と銘は誰のものか」と問います。「カエサル(皇帝)です」と答えると、こう言われました。

「カエサルのものはカエサルに返しなさい。そして神のものは神に返しなさい。」

銀貨には皇帝の像が刻まれていたので税を納めるのは当然です。しかし人間は「神のかたち」に造られました。つまり、私たちの命そのものが「神のもの」なのです。ところが私たちは「人生は自分のもの」と思い込み、神を無視して歩んでいます。これが聖書の言う「罪」です。その罪を赦すために、イエスは十字架にかかり、命を神にささげられました。そして三日目によみがえり、今も生きておられます。だから、イエスを信じる者は誰でも赦され、神に人生をお返しする新しい歩みを始めることができます。

今日、イエスの言葉はあなたにも問いかけています。「あなたの人生は誰のものですか?」

もし神にお返ししたいと願うなら、この祈りを心で祈ってください。

「天の父なる神さま。私はこれまで自分の人生を自分のものとして生きてきました。けれどもイエス・キリストが私の罪を背負って十字架にかかり、復活されたことを信じます。私の罪を赦し、これからの人生を導いてください。私の人生を神にお返しします。アーメン。」

聖書は「主の名を呼び求める者はみな救われる」と約束しています。今日、あなたも神と共に新しい人生を始めてください。

※サムネイルはドミンゴス・セケイラ作『皇帝の硬貨』

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