ミカ書第5章一節に「エフラタのベツレヘムよ。お前はユダの氏族の中でいと小さき者。お前の中から、わたしのためにイスラエルを治める者が出る。彼の出生は古く、永遠の昔にさかのぼる」と記してあります。神様の民イスラエルを治める者、本当の支配者であり救い主である方が、ベツレヘムで、ダビデの子孫から生まれるという預言です。主イエス様がベツレヘムでお生まれになったことによって、この預言が実現したのです。
皇帝アウグストゥスの勅命は、この神様のご計画の実現のために用いられたのです。皇帝が、この世の支配者として下した命令、それによってヨセフとマリアも苦しい旅を強いられたわけですが、その皇帝の命令さえ神様の救いのご計画の中にあり、ベツレヘムでの救い主の誕生という預言の成就のために用いられたのです。
ですから、主なる神様こそ、皇帝をもみ手のうちに置き、み心を実現なさる本当の支配者なのです。著書ルカが主イエス様の誕生をこのように描いたのは、そのことを語るためでありました。
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