マルコによる福音書 第14章1~9節「ナルドの香油」

彼女が主イエス様のために何かをしたい、自分の出来る限りのことをしてさしあげたい、と思ってしたことを、主イエス様は「わたしに良いことをしてくれた」と受け止めて下さるのです。
そして「貧しい人々はいつもあなたがたと一緒にいるが、わたしはいつも一緒にいるわけではない」と主は言われました。これは、ご自分がまもなく十字架につけられて殺されることによって彼らのもとから引き離されることを意識されたお言葉です。そう語ることによって主イエス様は、彼女の愛と献身を、ご自分の十字架の死と結びつけ、そのご自分のための奉仕として受け止めて下さっているのです。そのことが8節の「前もってわたしの体に香油を注ぎ、埋葬の準備をしてくれた」というみ言葉に言い表されているのです。
つまり「主イエスの埋葬の準備」は、彼女があらかじめ主の死を予感していたということではなくて、主イエス様が、彼女の心からの奉仕をそのように受け止めて下さった、ということなのです。
主イエス様はこのように、私たちの主イエス様への愛、奉仕を、受け止めて下さるのです。そこに、主の私たちへの大きな恵みと愛があります。

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