教会と国家 100年間人口調査すらできない国 レバノン
イスラエルがレバノン南部で作戦を続けている、と聞くと、多くの日本人は「またイスラエルが隣国レバノンに攻め込んでいるのか」と受け止めるかもしれません。しかし、レバノンは、日本人が何となく想像しているような「普通の国」ではありません。レバノンは、最初から宗教的にも政治的にも、非常に危ういバランスの上につくられた人工的な国家でした。レバノンでは、1932年を最後に、宗派別の公式な国勢調査が行われていません。、ほぼ一世紀にわたって「国民がどの宗派に何人いるのか」を数えることすら政治的に危険すぎる国なのです。