時事問題

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死海の水を神学してみた。水を奪う国から水を分かち合う国へ

聖書の族長物語には、井戸をめぐる争いが何度も出てきます。アブラハムとアビメレクの間にも井戸をめぐる緊張がありました。イサクの時代にも、ゲラルの羊飼いたちと井戸をめぐって争いが起こりました。イサクはその井戸を「エセク」、つまり「争い」と名づけ、次の井戸を「シトナ」、つまり「敵意」と名づけました。そして、ようやく争われない井戸を得たとき、「主が今や、我々の場所を広げてくださった」と言い、その井戸を「レホボト」と呼びました。古代の族長たちにとって、水は単なる生活資源ではありませんでした。水は命であり、家畜であり、土地であり、未来でした。水がなければ、家族も群れも生きられません。だから井戸は、時に戦争の理由になりました。
教会と国家

100年間人口調査すらできない国 レバノン

イスラエルがレバノン南部で作戦を続けている、と聞くと、多くの日本人は「またイスラエルが隣国レバノンに攻め込んでいるのか」と受け止めるかもしれません。しかし、レバノンは、日本人が何となく想像しているような「普通の国」ではありません。レバノンは、最初から宗教的にも政治的にも、非常に危ういバランスの上につくられた人工的な国家でした。レバノンでは、1932年を最後に、宗派別の公式な国勢調査が行われていません。、ほぼ一世紀にわたって「国民がどの宗派に何人いるのか」を数えることすら政治的に危険すぎる国なのです。
教会と国家

自由で開かれたインド太平洋を神学してみた

「海は誰のものか」。この問いは、古いようでいて、実はきわめて現代的な問いです。今日、日本を含む多くの国々は「自由で開かれたインド太平洋」という言葉を用いています。けれども、その根底にある問いは意外なほど単純です。海は、力ある国が囲い込んでよいものなのか。それとも、国々の共有の通路として開かれているべきものなのか。この問いに、近代の初めに大きな答えを出した人物が、フーゴー・グロティウスです。日本では「国際法の父」と呼ばれることが多い人物です。彼は単なる法律家ではありません。オランダの人文主義者であり、法学者であり、外交官であり、そして神学者でもありました。しかも彼はプロテスタント教徒でした。その彼が、カトリック帝国による海の独占を批判し、「海は自由である」と主張したのです。
時事問題

福音派は本当に危険なのか?

一酸化二水素(ジハイドロジェン・モノオキサイド)という物質をご存じでしょうか。この物質は、吸い込むと人を死に至らせることがあります。気体になれば皮膚に深刻な火傷を負わせ、固体になれば交通事故や転倒事故の原因にもなります。金属の腐食を進め、建物や橋、車の劣化にも関わります。農薬散布や工業排水にも含まれ、原子力施設でも大量に使われています。しかも、河川にも雨にも食品にも、そして人間の体内にも存在しています。
時事問題

それは本当に全部イスラエルの責任なのでしょうか?報じられないパレスチナ自治政府の腐敗

先週、パレスチナ自治政府、(略称PA)の中心勢力であるファタハで、マフムード・アッバス氏が再び議長に選ばれました。正確に言えば、これはPA大統領選挙での再選ではありません。PAの主流派の政党ファタハの議長としての再選です。しかし、むしろそこにこそ問題の根深さがあります。アッバス氏は現在90歳です。90歳といえば、日本で言えば森喜朗元首相や二階俊博元自民党幹事長に近い世代です。政治家として経験豊富というより、普通なら「そろそろ後進に道を譲るべきではないか」と問われる年齢です。
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イラン戦争は果たして宗教戦争か?

イラン戦争は果たして宗教戦争か?イラン戦争を「宗教戦争」と呼ぶ雑さについて「宗教が戦争を起こす」という分かりやすさ今回の...