ヨシュア記 第7章1~13節「アカンの罪」

イスラエルがアイを攻め落とすことが出来なかったのは、民の中に罪を犯した者がいるからだ、ということを主はヨシュアにお告げになりました。その罪とは11節によれば「わたしが命じた契約を破り、滅ぼし尽くしてささげるべきものの一部を盗み取り、ごまかして自分のものにした」ということでした。それは6章におけるエリコ攻略の時のことです。6章18、19節には、エリコを攻め落とすに際して注意すべき命令がこのように語られていました。「あなたたちはただ滅ぼし尽くすべきものを欲しがらないように気をつけ、滅ぼし尽くすべきものの一部でもかすめ取ってイスラエルの宿営全体を滅ぼすような不幸を招かないようにせよ。金、銀、銅器、鉄器はすべて主にささげる聖なるものであるから、主の宝物倉に納めよ」。つまりエリコの町の金、銀、銅器、鉄器は主への献げ物として主の宝物倉に納め、他のものは全て滅ぼし尽くすことが命じられていたのです。滅ぼし尽くすとは具体的には24節にあるように全てを焼き払うことです。金、銀、銅器、鉄器以外はどんなに高価で立派なものでも全て焼き尽くすように命じられていたのです。それらのものは「滅ぼし尽くしてささげるべきもの」と言われています。
滅ぼし尽くすというのは単に廃棄処分にすることではなくて、主なる神に献げる、ということなのです。主がイスラエルの民の手に渡されたエリコの町の全てのものは主のものであって、主に献げられるべきものなのです。金、銀、銅器、鉄器は焼くことができないので主の宝物倉に納めて主のものとし、それ以外のものは焼き尽くすことによって全てを主にお献げするように命じられていたのです。

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