コンスタンティヌス症候群

お知らせ

コンスタンティヌス症候群

正直に告白します。僕、実はイエス・キリストを信じてから何年間バプテスマをうけるのを拒んで来たんです。

だってバプテスマを受けて教会員になったら日曜日は教会に行かないといけないし、いろんな奉仕をしないといけないし、献金しないといけないし、いろいろと大変じゃないですか?それに、信じるだけで天国に行けて救われるんでしょ?どうしてもバプテスマ受けて教会員になった方がいいというのであれば、イエス様を信じるだけ信じておいて、死ぬ直前でバプテスマを受けてクリスチャンになって、その教会でクリスチャンになって最後教会でお葬式だけしてもらったら一番得じゃないですか?

、ほんとうにそんなふうに考えていて、たぶん中学生のころには信じていたけど、高校生になるまでバプテスマを受けないでいました。ただ、そんなふうに考えていたとはとは口が裂けても言えなかったですが・・・。

上のサムネイルの絵は、バチカン宮殿のラファエロの間にある「コンスタンティヌス大帝の洗礼」です。コンスタンティヌス帝と言えば313年にキリスト教を公認したローマ皇帝です。世界史でも習った出来事でしょう。しかし、この絵は死の間際コンスタンティヌスが洗礼をうけているところを描いています。そう、この人、キリスト教を信じ、ローマ帝国にキリスト教を公認させておきながら自身はギリギリまでバプテスマを受けず、死ぬ間際になって滑り込みでバプテスマを受けたのです!

まさに、中高生の頃の私が理想とする、勝ち抜けな生き方、滑り込みでクリスチャンになる理想形です。

(※実際のところ、コンスタンティヌス帝が洗礼を先延ばしにしていたのは、神学上他にも理由があると言われていますが、今回は割愛します)

そして、こんな風に、「信じるだけで救われるんだから、バプテスマ受けなくてもいいや」、あるいは「教会での様々な人間関係や奉仕から逃れて好きなように生きて、死ぬ直前に信心深くなって教会につながればいいや」と解釈してしまっている、クリスチャンやキリスト教シンパの人って案外多いように思います。

私は、こういう人を先に紹介したローマ皇帝から名をとって「コンスタンティヌス症候群」と勝手に命名しています。(コンスタンティンス大帝ごめんなさいm(__)m)

しかし、牧師となった今、過去に私が考えていたこのクリスチャンとして一番お得な勝ち抜け方法は、実はクリスチャンとして一番損な生き方であると今は断言できます。

来週、1月30日の我孫子バプテスト教会の日曜礼拝では、「虎は死して皮を残す。クリスチャンは?」と題して、このコンスタンティヌス症候群の病理と治療法をお話しします。

皆さんお誘いあわせの上ぜひお越しください。

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